ベンツ・エアサス故障

こんにちは!ケーズファクトリーの前田です。

今回は、ベンツの上級車種に採用されているエアーサスペンションの

故障内容や修理方法についてお話しさせて頂きます。



ベンツのエアサスとはどんなもの?

ベンツエアサスW221

 

エアーサスペンション(以降エアサス)とは別名エアスプリングという

言い方もあり、通常の鉄製のコイルスプリングの代わりに

エアーバックで車両を支えるものです。

 

エアの圧力を変えることにより車高を変えることもできます。

ほとんどの車は、車高センサーによって0ポイントが標準の車高に設定されています。

エアサスの大まかな構成部品としては下記の通りです。

  • エアサスショックアブソーバー
  • エアサスコンプレッサー
  • エアータンク
  • バルブブロック
  • 車高センサー
  • エアサスコントロールユニット

 

エアサスの故障とはどこが故障するのか?

 

ベンツのエアサスは走行距離や経年劣化で故障することが多いですが、

走行6万キロを超えたあたりから徐々に故障する車両が増えてきます。

 

年数では新車から7-8年からの修理が増えていると感じます。

あくまで感覚ですのでもっと早い車もあるかと思いますが。

 

故障する箇所としては、ショックアブソーバーのエアスプリングの

シール部分の外れが一番多い原因で、次にエアーコンプレッサーの焼き付き、

そしてバルブブロックの故障の順です。

 

エアサスは何故故障するのか?

Benz-airsus-change

・ショックのエアーバック部分の故障

シール部分がゴム製の為に経年劣化でゴムが硬くなり、

アブソーバーが伸びたところでシールパッキン部分が

剥がれる事が多いようです。

 

この場合、一瞬でショックアブソーバー内の空気が抜けてしまう為に、

車高も一気におちてしまい、気づかずに走行を続けると、

ハンドルを切った時にフロントフェンダーと干渉してフェンダーに損傷が発生します。

 

・コンプレッサーの故障

ベンツのエアーコンプレッサーは、樹脂製の為、

頻繁に作動するとコンプレッサーのピストンが

溶けてしまい焼き付きを起こします。

 

頻繁に作動する原因は、エアサスショックのエア漏れや

ホース部分のエア漏れで起こります。

経年劣化でピストンがすり減って、空気の圧縮が弱くなっても

頻繁に作動します。

 

エアサスコントロールユニットは常に車高を維持させようと

レベルセンサーの0ポイントになるまで、エアーを送るように

コンプレッサーに信号を送り続けるため、車高が上がりきらない場合

永遠にコンプレッサーが回り続けますので、コンプレッサーが焼き付きます。

 

・バルブブロックの故障

W220エアサスバルブブロック

バルブブロックとは、コンプレッサーで圧縮された空気を

4本のエアサスショックアブソーバーに分配する装置で

車高が低い場合、通路を開けてエアーを送り既定の車高になると

通路を閉じて、車高を維持します。

車高が高い場合は、ドレンバルブが開き規定値になるまでエアーを抜きます。

 

4本の通路を開け閉めしているソレノイドバルブが固着して車高が維持できなくなる

という事が故障となります。外観に損傷などはなく見た目では判断できません。

 

車高のセンサーやエアタンクなどは殆ど故障しませんので、

ここでは割愛させていただきます。

 

・エアサスコンピューター(コントロールユニット)の故障

最近のベンツは故障が少なくなってきましたが、W220のSクラスなどは

当時頻繁に故障が発生していました。

熱と湿気に弱いと思われますが、故障すると高額な出費となります。

 

エアサスが故障したときの対処方法

 

ベンツのエアサスはとても乗り心地が良く、走行安定性もよいのですが

一度故障が発生すると、厄介なものになります。

 

故障=車高が落ちる(低くなる)ですので、工場まで自走しての搬入は

非常に厳しいでしょう。

 

JAFや保険会社にロードサービスのレッカーの手配を頼むのが賢明です。

 

工場まですぐだからと安易に走行してしまうと、フロントフェンダーが

バキバキにめくれ上がってしまいますので、ご注意ください。

 

エアサスの修理方法

ショックアブソーバーもコンプレッサー、バルブブロックも

修理が出来ないために部品交換となり、そこそこの金額になってしまいます。

 

純正採用されているメーカーのOEMパーツもありますので、

純正部品を使うより、かなり安く修理ができます。

 

当店でもOEMパーツを使用して修理をしておりますので、

お見積りが欲しいという場合は、お問い合わせから

車体番号と故障内容を記載して送信ください。

 

お近くの修理工場でOEMパーツの取り扱いがない場合は、

当店から通販という形でもご購入いただけます。



 

お問い合わせ大歓迎です

ここまでエアサスの故障ついてお話させて頂きましたが

如何でしたでしょうか?

 

新車からの年数や走行距離でそろそろ故障が気になるという

事でしたら、予防整備という形でもエアサス部品の交換も

ご検討されてみてはいかがでしょうか?

 

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お電話は 045-308-6570 までお掛けください!!

 

それでは、次のブログをお楽しみに!!